クレジットカードを使う場合、一括払いであれば手数料はかかりません。飲食店によっては、現金払いと比べてクレジットカード払いの方が高くつく場合もあるものの、基本的に手数料はかからないのです。デビットカードを使う場合も基本的にはクレジットカードと同じく、利用にあたって手数料はかかりません。クレジットカードで分割払いを利用する場合は、まだ未払いのお金に関して金利手数料がかかります。しかし、デビットカードの場合、即時決済にしか対応していないという性質上、分割払いのように手数料がかかることはありません。支払いの際には提示されている金額だけを払えばよいので、デビットカードは支払い方法として非常に優れています。一方で、デビットカードは完全に手数料が無縁なわけではなく、海外で使う場合は手数料がかかるのです。国際ブランドのデビットカードであれば海外でも利用できるものの、海外の買い物、飲食店での支払いには一定の手数料がかかります。この手数料は海外事務手数料と呼ばれ、デビットカードに限らずクレジットカードでも同様の上乗せがあるのです。
また、支払いとは少し異なりますが、海外のATMを利用する時にも手数料の負担があります。海外のATMの手数料には2種類があり、1つ目はATMを設置しているオーナーに対する手数料です。銀行のATMならオーナーである銀行に対して一定の手数料を支払わなければならず、これはオーナーチャージとも呼ばれています。ただし、クレジットカードの場合はATMのオーナーに対する手数料はかからないのが普通であり、ここはデビットカードの難点の1つです。もう1つは、デビットカードの発行している会社に支払う手数料で、使用するデビットカードによって手数料は変わります。このように、海外ではデビットカードの利用に手数料がかかるため、海外に行く機会が多いなら手数料が抑えられているデビットカードを選ぶのも手です。外貨口座に特定の通貨が預金されている場合、海外事務手数料がかからないデビットカードもあります。
基本的に、国内ではデビットカードの利用に手数料がかからないものの、デビットカードを普段から利用する場合に問題なのがATMを利用する時の手数料です。コンビニのATMを利用する場合は振り込み、引き出しに手数料がかかるのが普通で、銀行のATMであっても営業時間外や土日祝の場合は手数料がかかります。デビットカードは、銀行口座の預金を利用して決済を行うシステムのため、普段からデビットカードを使うならATMは切っても切れない存在です。そのため、ATMとどのように向き合うかは、デビットカードを作る上で非常に重要なポイントです。対策として、ATMの手数料を無料にしているネットバンキングのデビットカードを利用するやり方が挙げられます。ネットバンキングでも、ATMを無制限に手数料なしで利用できるわけではなく、月に何回のように無料でATMを利用できる回数が決まっているのが普通ですが、それでもATMの手数料を抑える上では有用です。あとは、店舗やATMを利用しやすい銀行でデビットカードを作るのも手で、自宅のすぐ近くに手数料無料で利用できるATMがあれば理想です。すぐ近くは無理でも、よく足を伸ばすエリア、通勤の際に通るエリアに銀行やATMがあれば、手数料による負担を減らす効果が見込めます。1回の手数料はさほど大きな負担ではありませんが、それでも何回も利用していれば負担は積もり積もるので、デビットカードをお得に利用する上でATMの使い勝手は非常に重要なポイントです。メインバンクでデビットカードを作るのも手ですが、他の銀行も候補に入れて比較検討するとよいでしょう。
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